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2018.10.08

永遠の生命と文献紹介

 

 前回に引き続き、

 もう一冊大切な本がある。

 それは、日本基督教教団発行(昭和30年)の名著「基督教のつまずき」である。もちろんブルンナーであるが。この本は、小さく薄く地味な本で、今現在でも意外に古書で高い。それは、読まれている証拠でもある。

 この本は、キリスト教のごく基本的な教義を整理したもので、あっけない内容であるが、ブルンナーがWikipediaに書かれるような、わけのわからない神学者ではなく。ヨーロッパ伝統のキリスト教の、プロテスタント的基礎をしっかりと持った(当然であるが)、今でも信頼すべき神学者であると言う証拠を示してくれる。

 で、その項目を下記にご紹介したい。

 この本は「基督教のつまずき」となっているが、なんだかわかりにくい。英語では ”Scandal of Christianity” であって、例えば次のように表題で書き直せば、わかりやすい。すなはち 「キリスト教のパウロにおけるつまずき論の研究」とでもすれば、わかっている人には、スッキリする。

 つまり、言わんとするところは、聖書には。読んでいて人間が必ずこの辺りで、この問題に躓く、と言うことがはっきり書いてある。その箇所を、箇条書きで明確に書いている。聖書には、これを読むと、ちょっとこの辺りでわからないことが起こるでしょう、となっているのである。その解説である。2000年もの間に、その指摘はあい変わらずで、今後も変わらないと思う。箇条書きにすると、次のようになる。

 聖書は歴史的啓示であること

 それは三位一体であること

 人間には原罪があること

 神と人間の間に中保者が必要であること

 復活であること

 以上の五項目は、必ず人間が引っかかって問題視し、揺らされると言うこと。すなはち「つまずく」であろうと、書いてあることを解説している。その中で「復活」などは、永遠の生命と関係し、とても人間には説明が不可能でありましょう、と言うことはじめに想定されている。

 が、人間には何にしろ永遠の生命は、特に現代で、密かに万人の最後の拠り所となっている、と思う。と、言っても良いであろう。死ぬと、土に帰るのみ、と科学的に明確化している現在では、これは特に必要な教義なのである。

 エロスである人間の、これが、一人一人の人間の尊い、ところであると思うである。が、エロスの墓に、永遠の生命が付着していると表現するのは。エロス(人間愛)にはもう一つ、アガペーと言う神の愛が付着している、と主張するのがキリスト教である。

 その説明が神学として世界を席巻し、近代哲学の唯物論の前で挫折し、と、ここでは言っておこう。では、諸君共に永遠の生命に、進んでいこうではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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