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2018.12.10

永遠の生命と賀川豊彦の「宇宙の目的」

 

 「上毛かるたのこころ・浦野匡彦の半生」を読みながら、

 満州国に至ると、明治学院の院長をしていた武藤富男、に至った。武藤富男に至ると賀川豊彦、に至るのは必然である。この必然を説明してはいられないので(複雑で長くなる)、ただ。賀川は私が明治学院に入学した時に教授として死に、武藤はその後すぐ院長となった人である。で、賀川のなにやら怪しげな本であるが、この本の解説をアマゾンは書いている。

 ので、下記に一式貼り付けておいた。

 すごい人である、ので、読まれるといいと思う。今朝はこれまで。ただし、またこの本が、画家筒井友美の作品と連動した。筒井作品は、どう見てもその宇宙の目的を「帰る場所」とした芸術である、と思う。賀川豊彦が死ぬまじかで書いた「宇宙の目的」(毎日新聞社刊行、昭和33年、1958年)の冒頭の序で賀川は、「宇宙芸術の味わい方を世界の人々に知ってもらいたいと思う」と、書いている。なんともはや、言葉がない。

 ーーーー以下、アマゾンの紹介文のそのままを転載した。

 賀川豊彦の最後の著書となった本書はまさに賀川豊彦の人生の集大成をなすものである。スラムで暮らす中で賀川にとって最も難しい課題は「悪」だった。神様がいるのに世の中になぜこんなに悪がはびこるのか。賀川はその課題に一生煩悶することになる。

 貧民救済から始めた社会運動は労働運動、協同組合運動、農民運動、平和運動……運動と名の付くもののほとんどが賀川から始まったといっていいとある評論家が述べたことがあるが、その多忙な社会運動の傍ら、賀川が考え続けたテーマが宇宙の仕組みや成り立ちだった。地質学、生物学から始まり原子の構造論や電磁波の役割などを学ぶうちにたどり着いたのは宇宙の「法則性」だった。

 太陽系の星の並び方は電子の構造に酷似している。生物の血液の塩分濃度は限りなく海水のそれに等しい。生物の進化は遺伝性を持つ。そんなことは僕らでも知っていることだ。一方で十九世紀以降の科学はダーウィンを始め、生物の誕生やその後の進化を偶然性に置くという議論が一般的だ。賀川が強調したかったのは、宇宙は単なる偶然で成り立ったものではなく、一定の「法則性」をもって成り立っているということだった。その法則をつくっているのが「神」だとはいわないが、偉大な設計者なくしてこの宇宙の成り立ちを説明できないと語る。

 この『宇宙の真理』は難解である。賀川の著作としては珍しくベストセラーにもならなかった。その作品をアメリカ、プリンストン大学のトム・ヘイスティング氏がこの春、『Cosmic Purpose』として初めて英訳出版した。長年の賀川研究の末に英訳して西洋社会の人々にも賀川の遺言を伝えたかったという。

 『宇宙の目的』に戻ると、巨大な宇宙は一定の法則性をもって成り立っているが、機械が故障するように生物も異変が起きる。生命活動のすごさは自らその故障を修繕する機能も持ち合わせていることである。例えば人間がけがをしてもやがて皮膚は元通りに再生される。トカゲは尻尾がなくなってもまた元通りになる。蘇生機能が生物には組み込まれている。

 地球もまた一つの生命体とみると面白い。例えば二酸化炭素が増えすぎると二酸化炭素を吸収するバクテリアが繁殖して地球内の二酸化炭素量を一定に保つ機能があるそうなのだ。

 問題はその故障がけっこう頻繁に起きることである。宇宙悪はまさにそうした故障時に起きる現象なのだと説明すれば、なるほどと納得できることがある。

 賀川が力説したかったのは、その宇宙悪を克服するために宗教が必要なのだということだったように僕は感じた。

 『宇宙の目的』について、単に科学的知見を羅列したものにすぎないという批判も過去にはあった。しかし、ノーベル賞級の科学者たちが考えた多くの理論を再構築して一つの本にまとめた功績は決して小さくない。

 キリストが十字架にかかったのは、人々の悪を修繕するために自らの命を捧げたことの意味も併せて考えさせられた。

 筒井友美個展 「帰る場所」

  https://m.youtube.com/watch?v=uhejKeFZBGc

下は賀川豊彦の超有名な小説(現売)。明治学院の学生の頃の、哲学的神学的な煩悶が書かれている。

 

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 さらに。英訳された「宇宙の目的」、プリンストン大学トム・ヘイスティング氏による。アマゾンで現売されている。

 

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