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2019.04.12

永遠の生命と島田清次郎の狂と凶

 

 「島田清次郎」が狂に向かうのは、

 杉森久英の小説で、137ページあたりからである。

 「彼は次第に常人の域を逸脱して、病者の心理へ近づいていくかのようであった。」と、杉森は書いている。

 

 この辺りまで来るのに、読む方も容易ではなかったが。この小説は、全部で238ページであるから、概ね半分読んだに過ぎない。あと、100ページ残っているので、頭が痛い。

 

 ともあれ、明治学院的聖書読みの自分は、ここまで度々出現する島田の小説的スケールの大きさは。やはり人並みでない、とは思うものの。それを、新潮社の販売面で見れば、若いながら大物の小説家として扱われる発行部数(一般にベストセラー)、であることは間違いのないようだ。そのあたりは「彼はやはりこれまでの日本の作家にはなかったような、スケールの大きいところがあり、」と続いていくが、自分としてはどうも、扱いかねる。

 それが、キリスト教的世界観のスケールの大きさとリンクする、ように私には見えて。僕も明治学院時代から影響され、いまだ手こずっている、思想上の問題として同情をしてしまうのも、仕方がないと思うものの。

 そのために、心を狂わす島田という若者を思うと。もう少し、明治学院にいて。少なくとも、高い神学の一部なりとも勉強していれば。あるいは、その狂気も起こらなかったのか、などとも、思っていがら、読む箇所なのである。

 ところで、杉森の小説はますます深刻になるが。島田が、強姦によって妻を迎える方法も、尋常ではない。通常、合歓となるべき問題が、島田の狂気を一層促進する、場面は、悲惨の上の悲惨だ。暴力も伴っている。

 

 とても読めないが、ここまできて読まないわけにもいかず、一体どうなるのやら。不安だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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