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2019.07.01

永遠の生命と、郷司浩平とああ、レ・ミレザブル(その三)

 ともかく、とんでもない過去に踏み込んだようだ。よせばいいのに、全く力不足である。このぐらいの歳になると、諦めが肝心、だ。のに、諦めずに永遠の生命などに、挑戦するからこうなるのである。郷司が死んだのが、平成元年だという。それから30年は経過した。その間、家まで来て話した伝記を書いた田口さんも他界した。で、てんで古い話で、何の役にも立たない。はずだ。それを、こうやって引っ張り出して考えたとて、一体何になるのだろうか。何の役に立つか。たたない、と断言する。しかし、驚いたことに、戦争中の決戦経済体制論、これが実に冷静に書かれている。戦争をする思想の方々は、興奮して。色々と騒いでいたと、社会思想史から知る、ことができる。だが、技術の方は、それを支える経済人の冷静なこと、素晴らしいものだ。人間、興奮したら喧嘩に負ける、というのは本当だろう。僕などは、口先喧嘩ばかりして、肉体の掴み合いなど経験がない。相手が、訳も分からず掴みかかってきたことがあるが、相手にしなかった。それは、僕が信州育ちで、そんなことをすれば、田舎の喧嘩はタチが悪く、一生村八分で。そんな奴は、信用されない。し、共同社会では、生きられないと知るからだ。だから、農村部の人は、喧嘩をしない。しているように見えても、ほどほどに収める。それでないと、その村社会に、いられない。そこに行くと、都会は呑気だ。喧嘩をしても平気なのは、何と言っても勤め口があるからだろう。田舎には、そんな洒落たものは、ない。で僕は、父がその農村部で、零戦工場を設計監理していたので、僕は本来都会っ子なのに、田舎にいたのである。その工場は、秘密工場で、郷司さんの本によれば、航空機産業は戦争の最重点生産だった、と法律が定めたようだ。その最重点の、国の、最高戦略物資の零戦を作る工場は、ただ事ではない。と、親父は一言も、僕に言ったわけではない。息子にも、それは秘密。全て海軍の秘密基地である。郷司さんは、白金教会にずっととぼけて出席していたが、戦後の生産性本部を立ち上げ、最後は会長を務めていた人だ。ほとんど、喋らない人で、僕も見かけただけで話したことはない。が、この人は、牧師の資格を持った、戦後の重要な経済人で、あったから驚く。明日は、経過検査で、病院に行く。何とか、生き残ったようだ。と、自分に言い聞かせている。

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 筒井友美作品。

 「帰る場所」、 https://m.youtube.com/watch?v=uhejKeFZBGc

僕の好きなコローの僕の模写。

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