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2019.07.07

永遠の生命論、人間存在の希望の研究(九)

 唯物論が出たついでに、急に現在の中国の年収を見てみようと思い立った。僕たちが明治学院大学で勉強している時、僕のような変わり者は、中国語を採っていて中国語研究会に属し、その上、小野田中国語研究会にも盛んに出席していた。僕の本当の目的は語学ではない。思想である。だが、思想の方はいたって難しいので、もっぱら研究会は語学の研究で終始し、そのまま卒業した。その後遺症は、僕に残らず。僕のウブな友人を直撃し、彼の人生観を大きく狂わせてしまった。彼は語学には達者になったものの、その背景にある思想には、目を瞑った。僕は逆で、語学などある程度やって、思想に着目したが、もちろんこれこそ難関中の難関である。歯を食いしばって、そのスタンスを変えず、僕は、それでも気になるので中国の見学に出かけた。新婚間もないころで、金もないのに新妻に無理を言って、30万円も、投資して中国に行った。その時、毛沢東が死に、その旅は毛沢東の葬式旅になった。僕のように昭和16年生まれは、自分でも特殊であると思っている。すでに大陸進出をした大日本帝国は、満州国を事実上支配し、西洋の真似をして後進国を搾取していた。そのことを知る僕らは、なんとも中国が気の毒で。気になって、中国語を勉強しよと健気に思ったのである。で、時代が変わったのであるが、あの人民戦線の毛沢思想はトウ小平によって、骨抜きにされ。現在の擬似資本主義体制の精華へと、突き進んだ。その結果、中国共産党の理想は消えて、それは名ばかりの資本主義的成長路線、すなはち金持ち優先主義へと変わり。その視点で、今の中国の年収リストを見れば、一層明確で、僕は。別にいうこともないが、僕の中国旅行も、これが結論であった。特に、先見の明でもなく、浅見の真っ暗闇で。そこに、社会主義的理想は地球上から抹消された、のである。ただその良し悪しを言うのではない。僕が一番心配しているのは、その基礎にある唯物論なのである。この論では、人間の冷酷と悲惨を救えない。人間が、現世的利得だけを言うようになると、もはや人類は終わらなければ、ならない。物質は、いたって大切なものである。が、その主義となると、これは話が別だ。この辺りは、思想史をやらないとなかなか理解できない、と思う。ブルンナーはこの点を、さらに追求する。

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 筒井友美作品。

 「帰る場所」

  https://m.youtube.com/watch?v=uhejKeFZBGc

これはベルンだろう、と思う。実写。

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ベルンの路地、この辺りで若きアインシュタインも勉強していた。らしい。実写。

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