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2019.08.12

永遠の生命論、人間存在の希望の研究(九十六)

 

「キリスト教綱要」も、やっと。ヒトラーの「我が闘争」に至った。暑い夏の秋の日の、さびしききびしき夏の。哀れな人類史に、至ったのである。このヨーロッパ史は、所詮人間史の典型である。それに比べ、太平洋戦争には、思想書はない。ということは、若い時に知った。日本では、よく東條英機を槍玉に挙げた。その孫が、明治学院に縁があったし、東条の弟がクリスチャンで、戦後自殺もしていて。詳しくはわからないが、それを明治学院の院長をした武藤富男が、直接。A級戦犯で、巣鴨プリズン(今のサンシャイン)に勾留中の東條に伝えている。武藤は、僕の明治学院大学時代の、安保闘争終焉後の院長で。僕も、直接見かけたことがあるが、言葉を交わしたことはない。僕は彼を散々研究もし、彼の書いた本も相当持っているから、かなり詳しく知っているつもり、である。まして、武藤は満州国高級官僚の若手として、たまたま年齢的に、死刑にならなかった人で、もし。もう少し、年齢が行っていたら、死刑は免れなかったであろう。で、そんな事情から、僕は。日本の、大東亜戦争指導書なるものを探したのであるが、それはなかった。と、不思議に思ったのは。ヒットラーの、我が闘争を初めに読んだ後のことである。闘争本は、何度か挑戦したが、何度挑戦しても。一向にわからなかかったのは、なぜか。なぜ、あそこまで、民衆は煽られたのか、ということ。要するに、思想であるが。キリスト教綱要と一緒に、読んでみると。まさに、その理由は明確であるような気がしてきた。のは、綱要物語ゴードンのおかげと言えるだろう。教文館も、素晴らしい本を出版したものである。それにしても、それは。ヒトラー本の、冒頭に。彼自身が書いたもので、あらかた定まっている。それは、オーストリアとドイツの統合、の悲願である。これが、大衆を惹きつける。ドイツ再興は、神聖ローマ帝国の再来にすると本にして、一次戦で敗北したドイツの。高い理想を、掲げたのである。ヒトラーの大衆動員力の、原動力はこれで。間違いがない。全ては、ここにあったが。これにはっきりと、気がついたのは、これが初めてである。日本が、鬼畜米英と高唱し。アジア植民地主義からの、アジア解放を叫んだのと似て。一種の、戦争遂行モデルなのであると、僕は知った。が、七十七歳にならないと、わからない、僕の非才を悲しんではいない。ただ、明確に、若い時は、自分の意識に登らなかった、というだけの問題で。それは、以前から明らかなことである。が、明確に意識のまん真ん中に置いたことは、これが初めてである。とは、少し遅いと思う。これで、日本人も、大いに燃えたのであるが、なんともはや、悲しき犠牲を払ったもので。二度と戦争はすまいと、思った日本人は、今やあらかた消えて。ぼんくらの僕ら、のような昭和16年生まれが残ってしまい。精鋭な先輩たちが。次々と、日々死んでいくのには、参る。暑い夏となった。ヒットラーを訳した、お二人の秀才の経歴は、この角川文庫(上下二冊・初版昭和48年)には、書かれていない。が、読むと。僕ら戦後で教育を受けたものに、大いに期待して。このような怪物天才(ヒトラー)を、いやいや訳す、と書いている。悲しいかな、今は。アジアの怨念のマグマは。北朝鮮や韓国、果ては中国に及んで。僕らがとっくの昔に忘れている、ヨーロッパの。アジア植民地主義(モデル化した日本を含む)の、怨念返しを実行しているのをみると。人間は。決して戦争をすることは、やめるべきだと言った内村鑑三の、非戦論の高さを。高いアジアの思想書として持っている日本の、ありがたさを、感じる。のであるが。僕は、またまた我が闘争を読み。ヨーロッパ神学の凄まじい思想闘争を勉強している、が。この夏の僕なのであると、暑い。セミが鳴いている、ではないか。と、ふと気づいた朝となった。

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 筒井友美作品。

「帰る場所」

  https://m.youtube.com/watch?v=uhejKeFZBGc

いよいよ秋なので、僕の水彩画の時期になった。僕は昔、示現会の旅行会に行き。素晴らしい日本の自然に触れた。最高の自然は、銀山平にあった。僕は、ライカで、撮影し。現場では、一切絵は描かなかった。それで、家に帰り、何枚か油に挑戦した時、ほとほとその風景に圧倒されて、しばらくそれらを描くことを諦めていた。が、水彩に転向し、修行もあらかた進んで、今や。それを観ると、僕は。どれも描けるという、描きたいという自分に気づいた。銀山平は、僕の宝物で。僕は、テキストに疲れ気味の自分を、リフレッシュするため。銀山平を水彩で、どれもこれも描く準備をしている。以下全て、銀山平。カメラはデジタルライカ。画素は最高画素を使用。

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